公務員試験 H26年 国家一般職(行政) No.68解説

 問 題     

次のA~Eは、学校教育法において、義務教育として行われる普通教育の目的又は高等学校における教育の目的を実現するため、達成するよう掲げられている目標であるが、このうち、高等学校における教育の目標のみを挙げているのはどれか。

A. 社会において果たさなければならない使命の自覚に基づき、個性に応じて将来の進路を決定させ、一般的な教養を高め、専門的な知識、技術及び技能を習得させること。

B. 学校内外における社会的活動を促進し、自主、自律及び協同の精神、規範意識、公正な判断力並びに公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。

C. 我が国と郷土の現状と歴史について、正しい理解に導き、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度を養うとともに、進んで外国の文化の理解を通じて、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

D. 学校内外における自然体験活動を促進し、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。

E. 個性の確立に努めるとともに、社会について、広く深い理解と健全な批判力を養い、社会の発展に寄与する態度を養うこと。

1. A B
2. A E
3. B C
4. C D
5. D E

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

高等教育とは、日本において具体的には、大学、高等専門学校、専門学校などで行われている教育のことです。高度な内容、専門性の獲得といった目標が適切です。

記述 A は
「専門的な知識・・・」という部分から、高等教育の目的として妥当と考えられます。

記述 B ~ D は
「社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養う」、「進んで外国の理解を通じて、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」、「生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養う」という部分から、「みなが当たり前に持って欲しい態度を養うこと」が目的であるといえます。このような目的は普通教育の目的と考えられます。

記述 E は
「個性の確立」「広く深い理解と健全な批判力」という部分から、高等教育の目的として妥当と考えられます。

以上より、正解は 2 です。

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