問 題
土留め工に関する次の記述の ㋐ ㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「軟弱な粘土質地盤に土留めを(つちどめ、どどめ)施工すると、背面土砂の重量が大きな場合に、掘削底面が盛り上がる現象を生じることがある。これを ㋐ という。
また砂質地盤において、地下水位以下を掘削すると砂が吹き上がる現象を生じることがある。これを㋑ という。砂質土の弱いところを通って㋑ がパイプ状に生じる現象はパイピングという。」
㋐ ㋑
1. ヒービング ボイリング
2. フーチング ヒービング
3. フーチング ボイリング
4. ボイリング ヒービング
5. ボイリング フーチング
正解 (1)
解 説
土留めとは、崖、盛土などが崩れないよう、コンクリートや石などで土を留めることです。本を並べた時に、ブックスタンドで支える行為を考えるとイメージしやすいと思います。壁上の構造物は特に「擁壁」と呼ばれます。
「軟弱粘土質」、「背面土砂重量大」、「掘削底面盛り上がり」ときたらこれは「ヒービング」です。下図のようなイメージになります。
「砂質」、「地下水位以下掘削」、「吹き上がる」ときたら「ボイリング」です。ちなみに「フーチング」とは、荷重分散のため、基礎底部を幅広くすること、及びそのような部材 のことです。㋐ はヒービング、㋑はボイリングです。
以上より、正解は 1 です。
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