公務員試験 H26年 国家一般職(高卒 技術) No.57解説

 問 題     

次の記述の ㋐ ㋑に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「図Ⅰのように四つの節a~dを、回転軸が平行な四つの回転対偶で連結し節aを静止させた ㋐ 機構の自由度は1である。また図のように五つの節a~eを回転軸が平行な五つの回転対偶で連結し節aを静止させた㋐ 機構の自由度は㋑ である。」

  ㋐   ㋑
1. カム   1
2. カム   3
3. カム   5
4. リンク  2
5. リンク  4

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

カム機構は、運動の「方向を変える」機構です。
運動を伝える側を原節と呼びます。カムは原節に当たります。カムの運動を受け取る側を従節と呼びます。カムと従節の接触する部分を接触子と呼びます。

具体的には
「水平→上下」:カムが水平に動き、その運動により従節が上下運動する機構
「回転→上下」:カムが回転し、その運動により従節が上限運動する機構
などがあります。


リンク機構は、力や運動を「伝える」機構です。
リンクと呼ばれる部材(イメージは棒で OK)をつないだ機構です。

代表例としては
3本のリンクをピンでつないだ「トラス構造」があります。トラス構造の自由度は 0 です。
4本のリンクをつないだ4節リンクでは、自由度が 1 となります。
5本なら、自由度は 2 です。

以上より、正解は 4 です。

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