公務員試験 H26年 国家一般職(高卒 技術) No.42解説

 問 題     

炭素鋼に関する次の記述の ㋐ ~ ㋔ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・炭素鋼は炭素の含有量の割合が増加すると引張強さや硬さが ㋐ する。

・㋑ とは炭素鋼がオーステナイトとなるまで加熱した後に急冷しマルテンサイトとして ㋒ させる熱処理である。

・㋓ とは ㋑ した炭素鋼の ㋔ (粘り強さ)を増すために再加熱する熱処理である。

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1. 増加 焼入れ 硬化 焼戻し 靭性(じんせい)
2. 増加 焼戻し 軟化 焼入れ 脆性(ぜいせい)
3. 減少 焼入れ 軟化 焼戻し 脆性(ぜいせい)
4. 減少 焼戻し 硬化 焼入れ 脆性(ぜいせい)
5. 減少 焼戻し 軟化 焼入れ 靭性(じんせい)

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

「鋼」とは、2% 以下の炭素を含む、鉄の合金です。純度がとても高い鉄は脆いため、加工のしやすさから鋼がよく用いられています。

鋼の処理には、焼入れ、焼戻しなどがあります。焼入れは英語で「ハードニング」「クエンチング」などと呼ばれます。加熱した後急冷することで硬くなります。㋑は「焼入れ」、㋒は「硬化」です。

焼入れで硬くなるのですが、このままだと脆いため、再加熱して硬さを調節し、粘りや強靭性を高めます。英語では「テンパリング」と呼ばれます。(チョコレート加工で聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。)㋓は「焼戻し」、㋔は「靭性」です。

以上より、正解は 1 です。

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