問 題
我が国の財政状況に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 国の平成24 年度一般会計予算(当初)の歳入についてみると、「租税及び印紙収入」が歳入総額の7割程度を占めている。また、「租税及び印紙収入」のうち、消費税の割合は所得税の割合よりも高くなっている。
- 国の平成24 年度一般会計予算(当初)の歳出は約90 兆円である。歳出の内訳についてみると、国債の元利払いの費用である国債費は、歳出総額の分の程度を占めている。歳出のうち、この国債費を除く基礎的財政収支対象経費でみると、「社会保障関係費」の割合が最も高く、「地方交付税交付金等」がこれに次いでいる。
- 国の公債残高は、昭和50年代後半から平成10年頃までは横ばいで推移していたが、平成10年代は景気後退に伴う財政支出の拡大により急速に増大していった。この結果、平成23 年度末には当該公債残高は約350兆円となった。
- 一般政府(中央政府、地方政府、社会保障基金を合わせたもの)ベースの債務残高の対名目GDP 比をみると、我が国は2011年で約120%となっており、主要先進国の中ではイタリアよりは若干低いものの、米国、英国、フランス、ドイツよりも高い水準にある。
- 国民所得に対する租税負担額の割合である国民負担率は、平成23年度に初めて50% を超えた。また、国民負担率に社会保障負担率を加えた「潜在的な国民負担率」は、平成23年度に70%を超えた。
正解 (2)
解 説
選択肢 1 ですが、消費税の方が所得税よりは少ないです。よって選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は、妥当な記述です。
選択肢 3 ですが、公債残高は H24年度時点で 600 兆円を超えています。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが、対GDP 比で 200% を超えており、主要先進国の中では圧倒的高さの水準です。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが、国民負担率は、H23年度時点で 40% 程度です。主要先進国と比べても低い水準です。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
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