公務員試験 H25年 国家一般職(化学) No.41解説

吸着現象に関する次の記述の ㋐, ㋑, ㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「気体分子の固体表面への吸着現象は、脱臭などを目的とした分離プロセスに利用されている。一般に、このような吸着現象は ㋐ 反応である。吸着した分子は、気相の圧力を ㋑ したり温度を ㋒ すると比較的容易に脱着脱離する。」
 
 ㋐ ㋑ ㋒

  1. 発熱 高く 高く
  2. 発熱 低く 高く
  3. 吸熱 高く 低く
  4. 吸熱 低く 高く
  5. 吸熱 低く 低く

一般的に吸着は「自然に進行する」のだから、吸着後の方が安定な状態と考えられます。するとエネルギー差分の熱が外へ放出されるつまり、発熱反応と考えられます。正解は 1 or 2 です。これにより ㋒ は 高く とわかります。

気相分子の圧力を高くすれば、気体分子がよりジタバタ動くイメージなので、脱着脱離方向に働くと考えられます。㋑は「高く」が入ると思われます。

以上より、正解は 1 です。

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