公務員試験 H25年 国家一般職(教養) No.31解説

 問 題     

次の文は電池と抵抗から構成される回路に関する記述であるが、A, B, Cに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。ただし、電池の内部抵抗は無視できるものとする。

3.0 Ω と6.0 Ω の抵抗を並列に接続しその両端を起電力が12.0 Vの電池につないだ。このとき電池から流れる電流は[ A ]である。よってこの回路の合成抵抗は[ B ]である。

次に、3.0 Ω と6.0 Ωの抵抗を並列に接続したものを二つ作り、これを直列に接続しその両端を起電力が12.0 Vの電池につないだときに、全ての抵抗によって消費される電力の和は3.0 Ω と6.0 Ω の抵抗を並列に接続したものが一つのときの[ C ]倍である。

  •  A   B   C
  1. 3.0 A  2.0 Ω  0.25
  2. 3.0 A  4.5 Ω  0.50
  3. 6.0 A  2.0 Ω  0.25
  4. 6.0 A  2.0 Ω  0.50
  5. 6.0 A  4.5 Ω  0.25

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

【A,Bについて 解法1】

A,Bですが、オームの法則より V = RI です。従って、A の答えと B の答えをかけると、起電力である 12 にならないといけません。よって、正解は 3 or 4です。

【A,Bについて 解法2】

並列回路の合成抵抗の公式を使います。分母はかける、分子は足すです。3×6/(3+6) = 18/9 = 2 なので、12V で 2Ωならば、流れる電流は、オームの法則 V = RI より12 = 2×I です。∴ I = 6 とわかります。

【Cについて】

電力 P = VI です。同じ抵抗が2つ直列につながれれば抵抗は 2倍です。従って、流れる電流が 半分になります。つまり電力は 半分です。よってC は 0.50 です。

以上より、正解は 4 です。

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