公務員試験 H25年 国家一般職(土木) No.39解説

　問 題　　　　　

環境問題に関する記述ア～ウの下線部の正誤の組合せとして最も妥当なのはどれか。

ア　赤潮とは、閉鎖性海域においてリンや窒素などの栄養塩の不足によって起きる現象で、しばしば漁業等へ被害をもたらす。

イ　地球規模でみると、海洋へ吸収される二酸化炭素量と工業活動等によって大気中に排出される二酸化炭素量は平衡し、産業革命以降の大気中二酸化炭素濃度は一定を保っている。

ウ　点音源から放射された音の強さの減衰には距離減衰や大気が吸収することによる減衰等が挙げられるが、距離減衰によって音の強さは伝播距離の 2 乗に反比例して小さくなる。

• ア 　　イ 　　ウ

1. 正 　　正 　　誤
2. 正 　　誤 　　正
3. 誤 　　正 　　誤
4. 誤 　　誤 　　正
5. 誤 　　誤 　　誤

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

記述アですが、赤潮とは、微生物の栄養となる窒素やリンが生活排水などにより多量に供給されることで微生物が大量発生する現象です。栄養塩の「不足によって」ではありません。

よって、記述アは誤りです。

記述イですが、二酸化炭素濃度は一貫して上昇しています。

よって、記述イは誤りです。

記述ウは、正しい記述です。

理屈としては、表面積が距離の二乗に比例するためです。

従って、誤、誤、正です。

正解は 4 です。