公務員試験 H25年 国家一般職(土木) No.34解説

 問 題     

土の締固めに関する記述ア~ウの下線部の正誤の組合せとして最も妥当なのはどれか。

ア 締固め曲線とは一定のエネルギーで締固めを実施した際の湿潤密度と含水比の関係を表した曲線をいう。

イ 日本工業規格(JIS)では静的な圧力で土の締固めを実施する試験方法を採用している。

ウ 細粒分が多く含水比が高い土を締め固めすぎると強度が低下する現象が見られる。この現象を加圧密といい、締固めに注意を要する。

  • ア   イ   ウ
  1. 正   正   正
  2. 正   誤   誤
  3. 誤   正   誤
  4. 誤   誤   正
  5. 誤   誤   誤

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

記述 ア ですが、締固め曲線において横軸は含水比、縦軸は「乾燥密度」です。湿潤密度ではありません。よって、記述アは誤りです。

記述イですが、締固めの試験は突固めによるものです。すなわち、ランマー(道路工事で人が両手で持っていて、ドッドッドッと小刻みに振動して道路を押し固めている機械)でどんどん突いて固めます。

「静的」ではなく激しく動的です。よって、記述イは誤りです。

記述ウですが、圧密とは土の自重により間隙水の排出を伴って体積減少することです。そして加圧密とは、かつて大きな力を受けていて、もうこれ以上圧密がおきないような状態のことです。

締固めすぎて、強度が低下する減少ではありません。よって、記述ウは誤りです。

以上より、正解は 5 です。

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