公務員試験 H25年 国家一般職(土木) No.32解説

 問 題     

フレッシュコンクリートの試し練りを行ったところ、スランプが 8 cm で空気量が 2% であった。次にAE 剤の使用量のみを変更したところ、空気量は 5% となった。

このとき、空気量の変化に伴って生じるコンクリートの品質の変化に関する記述ア~ウの正誤の組合せとして最も妥当なのはどれか。

ア 空気量を大きくするとスランプが大きくなる。

イ 空気量を大きくすると硬化後のコンクリートの圧縮強度が大きくなる。

ウ 空気量を大きくすると硬化後のコンクリートの凍結融解抵抗性が向上する。

  • ア   イ   ウ
  1. 正   誤   正
  2. 正   誤   誤
  3. 誤   正   正
  4. 誤   正   誤
  5. 誤   誤   正

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

記述アですが、スランプとはコンクリートの流動性を表す値 のことです。コーンにコンクリートを入れてポテっと置いてどれくらい崩れるかという試験でスランプ値を求めます。

空気量が大きいと、より崩れるのでスランプは大きくなります。よって、正解は 1 or 2 です。

また、記述イが誤りとわかります。記述イですが、空気量を大きくすると硬化後の圧縮強度は小さくなります。空隙による強度低下です。

記述ウは、正しい記述です。コンクリート中の水が凍結し、体積膨張して圧力が増加しますが、この圧力を気泡が緩和します。

以上より、正解は 1 です。

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