公務員試験 H25年 国家一般職(土木) No.25解説

 問 題     

図のように断面積 A のタンクの底面に長さ h 、断面積 a の円管をつけてタンク内にたまった水を排出していく。

タンクの水深が H になった瞬間に円管から排出する水の流量 Q として最も妥当なのはどれか。

ただし、重力加速度の大きさを g とし、エネルギー損失は無視できるものとする。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

ベンチュリー管と見て、公式より、正解は 1 です。

ベルヌーイの定理を用いても解けます。

S点とG点について(Start,Goal を意識しています。)円管入り口であるS点を高さの基準と見てベルヌーイの法則を考えれば

v2/2g + 0 + ρgH/ρg = V2/2g – h ・・・(1)です。

※B点において、空中に放流しているため、水圧は 0 です。

両辺に 2g をかけて、整理すると

v2 + 2gH = V2 -2gh ・・・(1)’

また、連続の式より

Q = Av = aV ・・・(2)が成り立ちます。

これを変形して v = a/A V として(1)’ に代入します。

代入してがんばって式変形していき、V2 = ・・・とした上で求めるのがQ = 「aV」 だったので、a2 をかけた所までが以下になります。

最後の式の辺辺 √ とれば左辺がaV,つまりQ です。そして、右辺が答えです。

よって、確かに選択肢 1 の形になっています。

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