問 題
図のような RLC 回路において、入力電圧 ei (t) と出力電圧 eo (t) の関係を示す伝達関数 G(s) として最も妥当なのはどれか。なお、表はラプラス変換表であり、ei (t)、 eo (t) のラプラス変換をそれぞれ、Ei (s) 、Eo(s) とするとき、伝達関数G(s) は、 G(s) = Eo (s) / Ei (s) である。
正解 (1)
解 説
R,L,C における電圧降下は、それぞれ流れる電流を i(t) として、Ri(t)、L(di(t)/dt)、1/C × ∫ i(t) dt です。これは知識です。回路に注目すれば、以下のような 2 つの式をたてることができます。
図の下、左側の式より
ei (t) = Ri (t) + L(di (t)/dt)+ 1/C ×∫ i (t) dt です。
i (t) = f (t) として ラプラス変換すれば
L(ei (t))
= RF(s) + sLF(s) + 1/Cs F(s)
= F(s) × (R+sL+1/Cs) です。
一方、図の下、右側の式より
eo (t) = Ri (t) なので、やはり i (t) = f (t) として ラプラス変換すれば
L(eo(t)) = F(s) × R です。
つまり
G (s) = (F(s) × R)/{F(s) × (R+sL+1/Cs)}です。
F(s)が約分できて、G (s) = R/ (R+sL+1/Cs) です。分母・分子に Cs をかけると
sRC/(1+sRC+s2LC) と表せます。
以上より、正解は 1 です。
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