公務員試験 H24年 国家専門職(食品衛生監視員) No.2食品化学Ⅰ(2)解説

 問 題     

水分活性に関する次の記述の A ~ D に当てはまる語句を語群から選び出しそれぞれの番号を記せ。

「食品中の水には、結合水、準結合水、A 水の3種類がある。A 水の指標として水分活性が用いられ次式により求められる。

水分活性 = 食品のB ╱ 純水のB。

水分活性をC の範囲に調節した食品は、中間水分食品と呼ばれ、比較的保存性が高く D が該当する。」

<語群>
①揮発、②平衡、③振動、④自由、⑤水分、⑥蒸気圧、⑦浸透圧、⑧蒸発熱、⑨多重吸着、⑩0.25~0.45、⑪0.45~0.65、⑫0.65~0.85、⑬ジャム、⑭チョコレート、⑮生ハム

 

 

 

 

 

 解 説     

食品中の水は、食品に近い方から結合水、準結合水、自由水に分類されます。A は「自由」です。

水分活性の定義は 「P/Po」 です。P が「食品を密閉容器に入れた時の容器内の蒸気圧」です。Po が「その温度における純水の蒸気圧」です。(分母は食品がない場合 ということです。完全に自由水の時の蒸気圧 といえます。)B は「蒸気圧」です。

中間水分食品とは、水分活性が 0.65~0.85、水分量が 10~40% 程度の食品の総称です。水分含量が割合高い が腐敗しにくいという特徴を有します。ジャムや干し柿などが代表例です。C は 0.65~0.85、D は ジャムです。

以上より、A ④、B ⑥、C ⑫、D ⑬ です。

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