問 題
図及び表はある地域の15歳以上人口における就業状況を示したものである。これか
ら確実にいえるのはどれか。
- 総人口に占める15歳以上人口の割合は85％以上である。
- 15歳以上人口を男女別に比較すると女性の人口の方が多い。
- 女性の15歳以上人口のうち雇用者の割合は20％未満である。
- 男性の就業者と女性の非労働力人口を比較すると女性の非労働力人口の方が多い。
- 就業者について従業上の地位別の状況をみると60％以上が男性の雇用者である。
解 説
選択肢 1 ですが、これは資料から読み取れません。15 歳以下がめちゃくちゃ多いかもしれません。
選択肢 2 ですが、かなりシビアな大小比較なのでとばすのが現実的と思われます。
労働力人口が 6590 人とあり、このうち男性は、上のグラフを大雑把に読むと「60% 弱」です。6590≒ 6600 の 60% は 3960人です。これが男性の 71.6% です。100% はどれくらいなのかといえば、3960 ÷ 7 ≒ 570 なので、1400 人ぐらいを足すと 5400 人ぐらいです。
15 歳人口の 半分が 5500 ぐらいなので、おそらく女性の方が多いとわかります。とはいえ相当シビアな計算なので、他の選択肢を検討します。
選択肢 3 ですが、一番上のグラフにおいて、「女性部分の面積」を「労働力人口部分」と、「非労働力人口部分」で比較すると「大体 60% 分の横 × 40% 分の縦」と「大体40% 分の横 × 60%分の縦」なので、大体同じぐらいと考えられます。
よって、女性の15歳以上人口のうち、労働力人口は 50% と大雑把に評価します。すると、上から２番目のグラフから、雇用者の 90% 弱は 雇用者として働いているので、明らかに 雇用者の割合は、女性の 15 歳以上人口の 20% 以上と考えられます。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが、一番上のグラフにおいて「56.6% × 60%」と「40.4% × 60%」の面積比較と考えれば、明らかに男性の就業者の方が多いです。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが、男性雇用者が占めるのは、90% 弱 × 60% なので、せいぜい 54% 程度です。就業者の 60% 以上が男性の雇用者というのは、明らかに誤りです。
以上より、正解は 2 です。
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