公務員試験 H24年 国家一般職(教養) No.19解説

 問 題     

図のように底面が直径1の円でかつ高さが4πの円柱にひもを底面の点Bから直上の点Aまで等間隔の螺旋状に巻いていったところちょうど4周したところで巻き終わった。このひもを用いて円を作ったときその面積はいくらか。

  1. 4√2 π
  2. 8√ 2 π
  3. 12π
  4. 12√2 π

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

立体をそのまま考えても何もわかりません。ひもをなにかの周りにまきはじめたら、まかれている立体を切り開いて、ひもが展開図においてどうなるかに注目します。

円柱の展開図は、長方形の上下に円を添える形に書きます。円はどのようにおいてもよいのですが、スタートとゴールがよりわかりやすいため、対角線に置くのが個人的にはおすすめです。

ちなみに、展開図における長方形のよこの長さは、底面の円の円周と同じです。円周は、「直径×π」です。従って本問では、直径 1 の円なので、πです。たての長さは問題文の図から4πとわかります。展開図は以下のようになります。


ひもの長さですが、√2π × 4 なので、4√2πです。このひもで円を作れば、円周が 4√2π です。そうなると、直径は 4√2 とわかります。半径は 2√2 です。

従って、面積は π(2√2)2 = 8πです。正解は 2 です。

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