公務員試験 H24年 国家一般職(教養) No.13解説

 問 題     

A~Hの8人が、4人乗り自動車2台でスキー場に行った。8人の内訳は男4人女4人でありまた、スキーヤー3人スノーボーダー5人となっている。次のことが分かっているとき確実にいえるのはどれか。

○ 運転免許保有者は4人で図のように行きは、AとE 帰りはBとFが運転した。
○ 行き帰りとも助手席には、運転免許保有者が座った。
○ 行き帰りとも車内の座席は、男女が隣どうしとなるように座った。
○ Fは女性のスキーヤーで、他の女性はスノーボーダーだった。
○ Aは男性でスキーヤーだった。
○ DとGはスノーボーダーで、行きも帰りも隣どうしとなった。
○ Fが運転した車に乗った者は、自身を除くと全員スノーボーダーだった。

  1. B Cは帰りの車が一緒だった。
  2. Cはスキーヤーである。
  3. D F Gは行き帰りとも同じ車に乗った。
  4. EとHが同じ車に乗ることはなかった。
  5. Hは男性である。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

【条件1,2,6の検討】

条件1をいいかえると、免許保有者は A,B,E,F の4人だけ、といえます。

さらに条件 2 を読むと、行き帰りとも、助手席は免許保有者とあるので、車の前列(運転席+助手席)には必ずA,B,E,Fが座り、後列には C,D,G,H が必ず座った ということがわかります。

さらに条件 6 から、後列はどちらかの車に D,G が隣同士もう一方の車に C,H が隣同士で座ったとわかります。

【Fについての検討】

条件の中に F がよく出てくるので、Fが運転している帰りの車に注目します。もしも後列に C,H組が座ったとすると、条件 7 から C,H はスノーボーダーです。条件3、7より、Fの隣の助手席には、免許保有者の A,B,E のうち誰か、かつ、男が乗ります。

ここで、A は条件5から男性の「スキーヤー」です。Fの車にはスノーボーダーしか乗れないので、Aはありえません。また、B は帰りにもう一台を運転しているため、Bもありえません。

以上の検討を図にまとめると、以下のようになります。

つまり、F の隣の助手席にE が乗ります。すると、Eは男性、かつ、スノーボーダー と決まります。

しかし、これはありえません。ここがこの問題の、見つけることができるとすごく楽しい部分だと思うのですが、後列にのったC,H はどちらかが男のスノーボーダーです。別の車のD,Gも、どちらかが男でスノーボーダーです。

Eもスノーボーダーとなると、男4人のうち3人がスノーボーダーとなります。すると、スキーヤーが3人で、男はあと1人しかいないので、女性のスキーヤーがF以外にもう1人必要です。これは条件4(「F以外の女性はスノーボーダー」)からありえません。

以上の検討により、「後列に C,H が座った」とするとうまくいかない とわかります。従って、Fの運転する後列に乗ったのは D,G です。ここまででわかったことをまとめると、以下の図になります。

【後列が D,G とすると 以降の検討】

ここで「帰りの席順」がある程度確定したので、選択肢を検討してみます。すると、選択肢 1 がいきなり正解です。B.Cは、帰りの車で一緒です。よって、正解は 1 です。

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