公務員試験 H24年 国家一般職(電気・電子・情報) No.29解説

 問 題     

図Ⅰにそれぞれ pnp 形トランジスタと npn 形トランジスタの構造図を表す。トランジスタを活性領域で動作させるためにバイアス電圧を加えるとき図中の ア ~ エ に当てはまる図記号の組合せとして最も妥当なのはどれか。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

トランジスタの実体は、2種類の半導体を組み合わせたものです。半導体は、電子が余っていて negative な n 型半導体(例 Si + P)と、電子が足りてない positive な p 型半導体(例 Si + B) の 2 種類があります。図Ⅰは pnp 型トランジスタ、図Ⅱは npn 型トランジスタです。

トランジスタとは、電流を増幅したり制御したりする、電子回路素子の一つです。E(エミッタ)、C(コレクタ)、B(ベース)という3つの電極を持ちます。「ベース→エミッタ」に電流を流すことで、E→C に電流が流れます。したがって「B→E」の所が n 型半導体(negative) か p 型半導体 (positive) かという点に注目すれば、㋐、㋒の電池の正負がわかります。

図Ⅰでは、「B→E」の所 が n → p」 なので ㋐ の右側が負極、左側が正極でなくてはなりません。つまり、左側が長いほうなので、正解は 1~3 です。

図Ⅱでは、「B→E」 の所 が 「p → n」 なので、㋒ の右側が正極、左側が負極でなくてはなりません。つまり、右側が長いほうです。

以上より、正解は 2 です。

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