本の内容を簡単に…
「人新世」(アントロポセン)は、人類が地球の地質、生態系に重大な影響を与える発端を起点として提案された、想定上の地質時代です。地球の未来がアントロポセンから、「超知能」と人類が共生するノヴァセンへと移行する という未来像を描いた本です。
著者はこんな方
著者ジェームズ・ラブロックは、いつの間にか僕たちの考え方に大きな影響を与え続けている「ガイア理論」(地球を一種の超個体として見る理論)の提唱者です。1919 年(!)生まれです。イギリスの作家、科学者、未来学者など、様々な立場を有します。薬学分析化学で絶対見たことあると思うのですが ECD(電子捕獲型検出器)の発明者でもあります。
おすすめのポイント
「AI が仕事を奪う」、「人類爆発」、「科学技術のリスク」といった不安を煽る表現に何となく心がざわつく人は多いのではないでしょうか。
めっちゃ色々考えてきて、色んな人の考え方に大きな影響を与えてきた人が、100 歳近くになって紡ぎあげた知恵、ものの見方、考え方はやっぱ違う!一方で、突拍子もない話では、全くない。むしろどこまでも自然な考え方。不安や変な偏見なく、これまでの歴史をふまえた、これからの未来についてのお話です。
きっと今までにない視点を得ることができる。その視点が「いやー、意味ワカンネー」かもしれないし「なるほどその通り」と納得するかもしれないし「あっ、ってことはこういうことなんじゃない?」と自分なりの考えが広がるかもしれない。
遠いイギリスの 100 年以上生きて、考えまくり続けてるおじいさんが、親戚でもなんでもないのに僕に勝手に考えを述べてくれて、こっちは勝手なペースでお菓子食べたり音楽聞きながら、でもずっとどこかで考えていたことについて、何か新しい見方が生まれてきたりする。こういう影響を与えるような年の取り方って、本当に理想的だなって思います。
こんな人におすすめ!
- 「未来の地球」と聞いて、何となく気になる人!
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