問 題
鋼構造に関する記述㋐ ㋑ ㋒のうち妥当なもののみを全て選び出しているのはどれか。
㋐ 部材の局部座屈を避けるためには板要素の幅厚比を大きくする。
㋑ H形鋼を梁に用いる場合一般に曲げモーメントをウェブでせん断力をフランジで負担させる。
㋒ 溶接は高力ボルト接合に比べて溶接技能者の熟練度が低いと接合部の材質が変化したり断面が不足するなど健全な接合部が得られないことがある。
1. ㋐ ㋑
2. ㋐ ㋒
3. ㋑
4. ㋑ ㋒
5. ㋒
正解 (5)
解 説
㋐ですが
ストローのような構造であれば、幅と厚みの比が大きいと考えられます。一方、穴の小さいちくわのような構造であれば幅と厚みの比が小さいと考えられます。材質が同じなら、幅厚比が大きい方が、上から押した時簡単にへにょっと座屈すると判断できるのではないでしょうか。幅厚比は「小さい」ほど座屈しないと考えられます。よって、記述㋐は誤りです。
㋑ですが、まず、H型鋼において「挟まれる板」が「ウェブ」、「挟む板」を「フランジ」と呼びます。そして、ウェブがせん断力を負担し、フランジが曲げモーメントを負担します。よって、記述㋑は誤りです。
以上より、妥当な記述は㋒のみです。正解は 5 です。
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