公務員試験 H26年 国家一般職(農学) No.21解説

 問 題     

次は切り花の品質保持に関する記述であるがA~Dに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「老化ホルモンと呼ばれるエチレンは、多くの種類の切り花の老化に深く関係している。中でも,A はエチレンに対して感受性が高く、多くの研究が行われている。このエチレンの生成を阻止することができれば老化を遅らせることが可能であり、エチレンの作用阻害剤であるB が開発されている。

また品質保持剤には切り花の発達と呼吸による消耗を補うため普通はショ糖が使われるが病原菌が増加しやすくなるので殺菌剤を加えなければならない。さらにC のため界面活性剤なども必要となる。採花後出荷までの切り花の品質に影響する環境要因として光強度、温度が挙げられる。このうちより多くの影響を与える要因は D であり開花と老化を早める。」

/ABCD
1キクSTS(チオ硫酸銀錯塩) 水あげ促進光強度
2キク硫酸アルミニウム他の薬剤の溶解度向上温度
3カーネーションSTS(チオ硫酸銀錯塩) 他の薬剤の溶解度向上光強度
4カーネーション硫酸アルミニウム他の薬剤の溶解度向上温度
5カーネーションSTS(チオ硫酸銀錯塩) 水あげ促進温度

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

カーネーションが代表的エチレン感受性花卉です。STS(Silver ThioSulfate) 添加で日持ちを長くする処理が知られています。また、切り花の老化進行は、温度依存性が極めて高く、低温保存が基本となります。

以上より、正解は 5 です。

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