公務員試験 H26年 国家一般職(高卒 基礎) No.23解説

 問 題     

金属に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. 鉄は鉄鉱石を高温で酸化することによって得ることができる。電気や熱をよく伝えるため電線や調理器具などに用いられる。

2. アルミニウムはアルマイトを高温で溶かしボーキサイトに精製した後電気分解することによって得ることができる。軽くて加工しやすく飲料用缶などに用いられる。

3. トタンは鉄の表面をスズによってめっきしたものである。表面に傷がついて鉄が露出するとめっきの効果がなくなってしまうため主に水に濡れにくい場所で用いられる。

4. ブリキは銅の表面を亜鉛によってめっきしたものである。表面に傷がついた場合でも銅よりも亜鉛が先に酸化されるためめっきの効果が持続される。缶詰などに用いられる。

5. ステンレス鋼は鉄にクロムやニッケルを加えた合金である。主にクロムの酸化物の薄い膜が表面を保護する。台所用品や鉄道車両などに用いられる。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが、鉄は鉄鉱石を「還元」して得ることができます。酸化ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、ボーキサイトを溶かします。アルマイトではありません。ちなみに「アルマイト」とは、アルミニウムの表面を酸化させ、腐食しづらくしたものです。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、トタンとは「亜鉛めっき」のことです。スズめっきではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、ブリキは鉄の表面にスズでメッキしたものです。よって、選択肢 4 は誤りです。

以上より、正解は 5 です。


類題 国家専門職(教養) H27no32

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