問 題
表は,我が国における単身者1 世帯当たりの1 か月の平均消費支出額の推移を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。
1.2000 年と2010 年を比較すると,男性の消費支出額が増加した項目はない。
2.2005 年と2015 年を比較すると,男性の「交通通信」の消費支出額は減少しているが,男性の消費支出総計に占める「交通通信」の割合は増加している。
3.五つの調査年をみると,男性の消費支出総計に占める「被服履物」の割合は,いずれの年も女性の消費支出総計に占める「被服履物」の割合の半分以下である。
4.五つの調査年をみると,全体の消費支出総計に占める「住居」の割合は,いずれの年も12 % を上回っている。
5.五つの調査年をみると,女性の消費支出総計に占める「食料」の割合が20 % を上回ったのは,2015 年のみである。
解 説
選択肢 1 ですが、左から比較していくと、保険医療が 2000:3087、2010:5174 と増加しています。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが、まず、消費支出額は確かに 32678 → 22729 と減少しています。総計に占める割合は、それぞれ 32678/196764 と、22729/161506 です。分子は 30% 程度の減少です。一方、分母は 15% 程度の減少です。割合は減少しています。(100/100 → 70/85 のようなものです。)よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが、2015 年に注目すると、男 4692/161506、女 8108/158795 です。分母がほぼ同じで、分子は 1.8 倍程度です。男が半分以上と判断できます。(55/100と 100/100 ぐらいの比較のようなものです。)よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は、確実です。本番では飛ばして、1,2,3,5 誤りで判断するとよりよいと思われます。
選択肢 5 ですが、2010 年(32811/159502)も明らかに上です。(分母がほぼ 160000 なので、20% が 32000 円なので、すぐ判断できるのではないでしょうか。)よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 4 です。
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