R1年 食品衛生監視員 No.3 微生物学Ⅰ (3) 問題と解説

 問 題     

微生物に関する記述 ① ~ ⑤ について、妥当なものには ○ を、妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 腸炎ビブリオは、腸内細菌科に属す微生物である。

② 腸管病原性大腸菌は、エンテロトキシンに起因する食中毒を発生させる。

③ ペスト菌は、グラム陰性であり、鞭毛を有している。

④ 赤痢菌は、鞭毛を有し、運動性がある。

⑤ 大腸菌は、O、H  の二種の抗原の組合せによって分類されている。

 

 

 

 

 

 解 説     

① ☓
腸炎ビブリオはビブリオ科に属します。腸内細菌科に属する代表的な細菌は大腸菌などです。

② ☓
毒素原性大腸菌 (ETEC) が、耐熱性の エンテロトキシン 産生です。腸管病原性大腸菌  (EPEC) ではありません。腸管病原性大腸菌は、小腸粘膜の上皮細胞に付着して微絨毛を消失させる病変(A/E病変)により、下痢を引き起こします。

③ ☓
ペスト菌は鞭毛を有しません。グラム陰性であるという記述は妥当です。

④ ☓
赤痢菌は鞭毛を有さず、運動性も有しません。ちなみに、腸内細菌科の中で「赤痢菌」と「クレブシエラ (肺炎桿菌) 」は運動性がないことで有名です。運動性に関連しておさえておくとよいです。

⑤ ☓
大腸菌は、一般に O 抗原 (菌体抗原:リポ多糖) 、H 抗原 (鞭毛抗原) 、および K 抗原 (莢膜抗原) の組み合わせによって分類されます。O、H  の二種の抗原という記述は誤りと考えられます。

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