R1年 食品衛生監視員 No.3 微生物学Ⅰ (1) 問題と解説

 問 題     

抗菌薬に関する記述 ① ~ ⑤ について、妥当なものには ○ を、妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 抗菌薬は、微生物から発見された抗生物質に限られる。

② Ehrlich は、梅毒治療薬サルバルサンの創製に成功した。

③ Chain らは、ペニシリンの実用化に貢献した。

④ Waksman は、放線菌からストレプトマイシンを発見した。

⑤ 菌の発育を認めない最小の薬剤濃度を最小殺菌濃度という。

 

 

 

 

 

 解 説     

① ☓
サルファ剤やニューキノロンといった「化学合成された抗菌薬」が反例としてあげられます。

② ◯
サルバルサンは、エールリッヒと 秦佐八郎 の共同研究によって創製されました。

③ ◯
ペニシリンの発見はフレミング、実用化はオックスフォード大学の病理学者フローリーと生化学者チェーンらによって行われました。

④ ◯
ワクスマンとシャッツが、抗結核薬 ストレプトマイシン を発見しました。ちなみにストレプトマイシンは、結核の治療に用いられた最初の抗生物質です。

⑤ ☓
最小殺菌濃度 → 最小発育阻止濃度 です。


本問をふまえ、抗菌薬の歴史として

1. サルバルサン
発見者・創製者: パウル・エールリッヒ、秦佐八郎
意義:近代化学療法の出発点

2. プロントジル
発見者: ゲルハルト・ドーマク
意義: 世界初のサルファ剤(合成抗菌薬)

3. ペニシリン
発見者: アレクサンダー・フレミング(実用化:フローリー、チェーン)
意義: 世界初の抗生物質

4. ストレプトマイシン
発見者: セルマン・ワクスマン、アルバート・シャッツ
意義: 結核を救った最初の薬 をまとめておさえておくと良いと思われます。

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