問 題
各種工事に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 木構造の建築物の工事において、筋かいと間柱が交差する部分は、たすき掛けにする場合を除き、筋かいを欠き取らずに間柱を切り欠く。
㋑ 鉄筋コンクリート構造の建築物の工事において、スラブ下及び梁下の支保工の存置期間は、コンクリートの圧縮強度が 5 N/mm2 以上となるまでとする。
㋒ 鋼構造の建築物の工事において、トルシア形高力ボルトを用いる場合、検査では、ピンテールが破断していないものを合格とする。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒
解 説
㋐ は妥当です。
筋かいとは、柱と柱の間に斜めに入れる部材です。筋かいには、欠込みをしてはなりません(建築基準施行令 第 45 条 4 項)。引張力、圧縮力を受けた際に損傷しやすいからです。
柱と柱の間にある、内壁や外壁下地のための小柱が「間柱(まばしら)」です。
㋑ ですが
支保工(しほこう)は、構造物や土壁といった対象物が崩れないように支える仮設設備です。スラブ下及び梁下の支保工の存置期間は、一般に、構造体コンクリートの圧縮強度がその部材の設計基準強度に達したことが確認されるまでとされます。「圧縮強度が 5 N/mm2 以上となるまで」というわけではありません。㋑ は誤りです。
ちなみにですが
圧縮強度が 5N/mm2 とは、1mm 四方に 0.5 kg のっけても大丈夫ということです。1cm 四方だと 50kg、1m 四方だと 500 トンぐらいです。
㋒ ですが
トルシア形高力ボルトは、導入ボルト張力が所要の値になるまで締め付けると、破断溝が破断してピンテールがとれるボルトです。そのため、ピンテールが破断していないといけません。㋒ は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
類題
2022 no86 木構造
https://yaku-tik.com/koumuin/2022-gijyutu-86/
2021 no89 鉄筋コンクリート工事
https://yaku-tik.com/koumuin/2021-gijyutu-89/
2022 no88 鋼構造
https://yaku-tik.com/koumuin/2022-gijyutu-88/
コメント