2023年 国家一般職(高卒 技術) No.62 土木基礎力学 解説

 問 題     

図Ⅰのように、単純梁に集中荷重が作用したとき、点 A に生じる曲げモーメントの大きさとして最も妥当なのはどれか。ただし、曲げモーメントの向きは、図Ⅱの向きを正とする。


1.10 kN・m
2.15 kN・m
3.20 kN・m
4.25 kN・m
5.30 kN・m

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

【支点反力を求める】
まず支点反力を求めます。左側の支点を B として、反力を RB、右側の支点を C として、反力を RC とおきます。

・縦方向の力に注目すれば
RB + RC = 20・・・(1) です。


モーメントの釣り合いに注目します。
モーメントは「力 × 距離」です。

B まわりのモーメントに注目すれば
・20 kN によるモーメント: 20 × 3.0 = 60(時計回り)
・RC によるモーメント:RC × 4.0 (反時計回り)

これらの和が等しいので
RC = 15 です。’(1)に代入して、RB = 5 とわかります。


【点 A に生じる曲げモーメント】
点 A に生じる曲げモーメントを考えるので、点 A で仮想的に切断します。左側、右側どちらに注目してもよいのですが、力が少ないので左側で考えます。

縦方向の力に注目すれば、点 A において 下向きに力 5 kN が作用しています。

点 B まわりのモーメントを考えると
・下向き 5 kN によるモーメント:5 × 2.0 = 10(時計回り)

モーメントの釣り合いから
点  A において反時計回り 10 の曲げモーメントが生じているとわかります。


以上より、正解は 1 です。

類題 2022 no81 等分布荷重を受ける単純梁
https://yaku-tik.com/koumuin/2022-gijyutu-81/

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