2022年 国家一般職(高卒 技術) No.74 土木施工 解説

 問 題     

コンクリートの劣化に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 化学的侵食は、コンクリート中に浸入した塩化物イオンが鉄筋の腐食を引き起こす現象である。

㋑ コールドジョイントは、コンクリート中に含まれる水分が凍結し、氷の生成による膨張圧によりコンクリートが破壊される現象である。

㋒ 中性化は、コンクリートのアルカリ性が空気中の炭酸ガスの浸入などにより失われていく現象である。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
化学的侵食は、硫酸や硫酸塩などによりコンクリートが溶解する現象です。塩化物イオンによる鉄筋の腐食は「塩害」です。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
コールドジョイントは、コンクリートを重ねた時に、間隔が空きすぎてできる「継ぎ目」、「不連続面」のことです。記述は「凍害」です。

㋒ は妥当です。
中性化についての記述です。

以上より、正解は 5 です。

類題 H27 no73 コンクリートの劣化

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