2020年 国家一般職(高卒 技術) No.61 土木基礎力学 解説

 問 題     

図のように、梁に鉛直集中荷重 P、2P と水平集中荷重 3P がそれぞれ作用しているとき、支点 A に作用する鉛直反力の大きさとして最も妥当なのはどれか。ただし、梁の自重は無視できるものとする。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

支点 A に作用する鉛直反力を RA、支点 B に作用する鉛直反力を RB とします。縦方向の力の釣り合いに注目すれば、RA + RB = P + 2P = 3P ・・・(1)です。

点 A を中心とするモーメントに注目します。モーメントは「力 × 距離」です。

力 P, 及び 3P によるモーメントが少しわかりにくいかもしれません。力の作用線を延長させて、点 A と直線の距離を読み取って、力との積をとればよいです。

力 2P によるモーメントは 「2P × 2L」(時計回り)
力 RB によるモーメントは 「RB × 4L」(反時計回り)
力 P によるモーメントは 「P × 2L」(時計回り)
力 3P によるモーメントは 「3P × 2L」 (反時計回り)
です。

モーメントの釣り合いから
4 PL + 2 PL = 4 RBL + 6 PL
RB = 0 です。(1)に代入して、RA = 3P となります。

以上より、正解は 1 です。

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