2020年 国家一般職(高卒 技術) No.44 機械工作 解説

 問 題     

溶接に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち下線部が妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ ガス溶接では、一般に、二酸化炭素とアセチレンの混合ガスが用いられる。

㋑ 抵抗溶接は、接合しようとする二つの母材を接触させた状態で電流を流す。

㋒ 鋳鉄は、炭素鋼に比べて溶接が容易である。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

㋐ ですが
ガス溶接では一般にアセチレンと、助燃性のある「酸素」の混合ガスを用います。㋐ は「酸素」です。「二酸化炭素」ではありません。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
抵抗溶接とは、金属同士を圧をかけて挟み込みつつ電流を流して、熱で溶解させて接着させるという手法です。

㋒ ですが
鋳鉄とは、2%以上の炭素を含む鉄合金のことです。鋼よりも含有炭素量が多くなっており、融点は鋼よりも低くなります。鋳造(型に流し込んで冷やし固める)に適しますが、鋳鉄の「溶接」は非常に難しい溶接です。冷やして固める時に脆い部分ができやすいなどが理由です。㋒ は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

参考 H28 no45 ガス溶接、アーク溶接、抵抗溶接

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