問 題
建築物の音響に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 同じ壁面でも、入射する音の周波数によって、透過損失は変化する。
㋑ 1 点から球面状に広がる音源の場合、音の強さは音源からの距離の 2 乗に反比例して減衰する性質がある。
㋒ 室の使用目的に応じた最適の響きが得られる残響時間を最適残響時間といい、一般に、最適残響時間は、音楽を主とする室よりも講演を主とする室の方が長い。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒
正解 (2)
解 説
㋐ は妥当です。
透過損失は、周波数(1秒間の振動数)が「大きい」ほど大きくなります。
㋑ は妥当です。
逆2乗則とも呼ばれます。
㋒ ですが
残響時間とは、ある dB の音の発生が止まってから、60 dB 減衰するまでの時間です。音楽演奏では2秒程度の残響時間が最適とされています。
人が喋りつづける場合、声がずっと響いて残ると話が聞き取りづらいです。従って「講演を主とする室」では「音楽を主とする室」よりも短いのではないか と推測できるのではないでしょうか。㋒ は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
コメント