過去問 2020年 国家一般職(高卒 基礎)No.23解説

 問 題     

次の記述A~Dにおける下線部の物質が酸性又は塩基性のどちらの性質を示すかを正しく組み合わせているのはどれか。

A:廃油などの油脂に水酸化ナトリウム水溶液を加えると脂肪酸のナトリウム塩ができ,それを固めるとセッケンになる。セッケンを水に溶かしたものがセッケン水である。

B:食物は,消化器官で分泌される消化液によって分解される。分泌される場所によって消化液は異なっており,胃では胃液が分泌される。

C:米を蒸して,米麹,水,酵母を加えることで酒の状態にし,それに「種酢」を混ぜ合わせて加温・発酵させることで食酢が作られる。

D:消石灰の飽和水溶液は石灰水といい,二酸化炭素を吹き込むと白色沈殿を生じる。この反応は二酸化炭素の検出に利用される。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

記述 A ですが
油脂を、水酸化ナトリウムの水溶液中で加熱するとけん化が起こってナトリウム塩ができる。こうしてできた塩はセッケンと呼ばれ、水に溶かすと弱塩基性を示します。A と対応するのは「塩基性」です。これにより、正解は 1 or 2 です。B は酸性とわかります。

記述 C ですが
酢は酸性です。これで選択肢が確定し、D は塩基性となります。

以上より、正解は 1 です。

類題 国家専門職 教養 H26no32

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