過去問 2020年 国家一般職(高卒 基礎)No.20解説

 問 題     

表は,我が国の一般世帯の総数及び家族類型別の割合を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。

1.2005 年,2010 年,2015 年を比較すると,核家族世帯の割合は,一貫して増加している。
2.2015 年の夫婦のみの世帯数が核家族世帯数に占める割合は, 3 割を超えている。
3.2005 年と 2015 年を比較すると,「その他の世帯」の減少数は,単独世帯の増加数よりも大きい。
4.2005 年から 2015 年までの一般世帯の総数の年平均増加率は,10 % を超えている。
5.2010 年のひとり親と子供から成る世帯数は,5,000 千世帯を超えている。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが
2005 → 2010 年に注目すると
夫婦のみ 19.6 → 19.8 なので、+0.2%、夫婦と子供 29.8 → 27.9 なので ー1.9%、ひとり親と子供 8.3 → 8.7 なので、+0.4% です。合わせると 明らかに マイナスなので、核家族世帯の割合は減少しています。「一貫して増加」ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当です。
2015 年の核家族世帯数の割合は 20.1 + 26.9 + 8.9 ≒ 56 です。夫婦のみの世帯は 20.1 なので、20.1/56 が 3割、つまり 0.3 を超えているか が問われています。 20.1/56 は 例えば大雑把に見れば 35 ~ 40% ぐらいと評価できます。

選択肢 3 ですが
2005 → 2015 年に注目すると、その他の世帯の減少率は 3.4%です。一方、単独世帯は 29.5% → 34.6% と 5.1% 増加しています。従って、単独世帯の増加数が大きいとわかります。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
2005 年に注目すると、一般世帯の総数は 約 49000 です。年平均 10% 増加するというのは、1 年で 5000 弱増える ということです。しかし、10 年後の総数は 約 53000 なので、10 年経っても、10% も増加していません。そうであれば当然 年平均 10% 増加は、していません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
51842 の 8.7% は 5000 を超えるか という問です。52000 の 9% としても 5000 を超えません。よって選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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