H30年 国家一般職(高卒 技術) No.70 測量 解説

 問 題     

測量に関する記述㋐~㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 系統誤差とは、人為的なミスが原因であり、大きさや現れ方が一定なため、測定値が加算されるに従って累積していく誤差である。

㋑ セオドライトで水平角の測定を行うとき、鉛直軸と気泡管軸を平行にすることで測定値の誤差を小さくすることができる。

㋒ チルチングレベルで水準測量を行うとき、円形気泡管の気泡を調整してから主気泡管の気泡を調整する。

㋓ 測定条件が異なる測定値を用いるとき、軽重率を用いることで測定値の最確値を求めることができる。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋓
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ですが
測定誤差には、大きく2分して「系統誤差」と「偶然誤差」があります。系統誤差とは、同じ方法を用いた時、真の値と一貫して同様にずれるような誤差のことです。偶然誤差とは、測定ごとにばらつくような誤差のことです。人為的なミスはこちらに含まれます。よって、㋐は誤りです。

㋑ですが
鉛直軸とは、重力方向の軸のことです。水平角を合わせる時に「平行」にする軸ではありません。「水平軸」が妥当と考えられます。よって、㋑ は誤りです。

㋒、㋓ は妥当な記述です。最確値については、例題が H28no70 になります。

以上より、正解は 5 です。

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