問 題
鉄筋コンクリート構造に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 大梁主筋の柱への必要定着長さは、柱のコンクリート強度が高いほど短くなる。
㋑ 鉄筋のかぶり厚さは、一般に、柱や梁より基礎の方が大きい。
㋒ 鉄筋間の距離(あき)は、粗骨材が鉄筋間に引っ掛かるように 25 mm より小さくする。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒
正解 (2)
解 説
㋐ は妥当です。
定着とは、ある部材の鉄筋端部を、接続する他部材のコンクリートの中に埋め込んで、鉄筋が抜け出さないように固定することをいいます。鉄筋の「定着長さ」には基準があります。柱の強度が高いほど頼りがいがあるから、短くても大丈夫というイメージで考えるとよいのではないでしょうか。
㋑ は妥当です。
十分なかぶり厚さを確保しないと、設計通りの強度を得られません。基礎のような構造部分の方が、十分なかぶり厚さが必要と判断できるのではないでしょうか。
㋒ ですが
鉄筋同士の間には、ある程度の空きが必要です。あきが不足すると、骨材がつまることによるコンクリートの不十分な充填であったり、鉄筋周辺にコンクリートが十分まわりこまず不十分な付着となるといった問題が生じます。そのため「粗骨材が鉄筋間に引っ掛かるよう」「小さく」する、という記述は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
類題 2021 no87 鉄筋コンクリート構造
https://yaku-tik.com/koumuin/2021-gijyutu-87/
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