2023年 国家一般職(高卒 技術) No.74 土木構造設計 解説

 問 題     

次の基礎の種類 ㋐ ~ ㋓ のうち、直接基礎として妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ ニューマチックケーソン
㋑ 場所打ちコンクリート杭基礎
㋒ フーチング基礎
㋓ べた基礎

1.㋐、㋑
2.㋐、㋓
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

「基礎」は、地盤(地面)と建物の間にあり、建物を支えるコンクリート部分です。良好な地盤であれば、家ー基礎ー地盤で OK です。直接基礎といいます。一方、軟弱な地盤の場合、地中深くまでいかないとしっかりと建物を支えてくれません。そういう時に杭を深くまで打って基礎とします。こちらが杭基礎です。

直接基礎はさらに3つに大きく分類されます。柱の下に1つの基礎で支える「独立基礎」、建物の壁に沿って基礎を作る「布基礎」、建物底面全体に基礎を作る「ベタ基礎」の3つです。

フーチングとは逆 T 字型になっている「底部の広がった形状部分」です。

杭基礎とあれば誤りなので、㋑ は誤りです。これで正解は 2 or 5 です。べた基礎が確実に直接基礎なので ㋓ は妥当です。また、フーチング基礎は直接基礎として妥当です。

ちなみに
ケーソンとは、コンクリートや鋼製の、大きな箱です。直接基礎ではありません。


以上より、正解は 5 です。

類題 2020 no69 フーチング基礎の計算問題
https://yaku-tik.com/koumuin/2020-gijyutu-69/

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