問 題
図Ⅰのように、単純梁に集中荷重が作用したとき、点 A に生じる曲げモーメントの大きさとして最も妥当なのはどれか。ただし、曲げモーメントの向きは、図Ⅱの向きを正とする。
1.10 kN・m
2.15 kN・m
3.20 kN・m
4.25 kN・m
5.30 kN・m
正解 (1)
解 説
【支点反力を求める】
まず支点反力を求めます。左側の支点を B として、反力を RB、右側の支点を C として、反力を RC とおきます。
・縦方向の力に注目すれば
RB + RC = 20・・・(1) です。
モーメントの釣り合いに注目します。
モーメントは「力 × 距離」です。
B まわりのモーメントに注目すれば
・20 kN によるモーメント: 20 × 3.0 = 60(時計回り)
・RC によるモーメント:RC × 4.0 (反時計回り)
これらの和が等しいので
RC = 15 です。’(1)に代入して、RB = 5 とわかります。
【点 A に生じる曲げモーメント】
点 A に生じる曲げモーメントを考えるので、点 A で仮想的に切断します。左側、右側どちらに注目してもよいのですが、力が少ないので左側で考えます。
縦方向の力に注目すれば、点 A において 下向きに力 5 kN が作用しています。
点 B まわりのモーメントを考えると
・下向き 5 kN によるモーメント:5 × 2.0 = 10(時計回り)
モーメントの釣り合いから
点 A において反時計回り 10 の曲げモーメントが生じているとわかります。
以上より、正解は 1 です。
類題 2022 no81 等分布荷重を受ける単純梁
https://yaku-tik.com/koumuin/2022-gijyutu-81/
コメント