2023年 国家一般職(高卒 技術) No.59 電気基礎 解説

 問 題     

図のように、xy 平面上の点(l,0)に -Q〔C〕の点電荷が、点(-l,0)に +Q〔C〕の点電荷が置かれている。このとき、点 A(0,l)での電界(電場)の向きと大きさの組合せとして最も妥当なのはどれか。ただし、k は比例定数とし、Q は正の値であるものとする。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

点電荷ときたらクーロンの法則です。Fクーロン力 = k Q1Q2/r2 です。電界(電場)は、その点に 仮想的に +1C の点電荷を置いた時の、静電気力(クーロン力)の大きさと向き です。


点 A に +1C の点電荷を置いたとすると、+Q の点電荷により反発する力が生じます。点 A と点電荷の距離は √2 l です。従って力の大きさは、クーロンの法則より kQ/(√2l)2 と表されます。

同様に、ーQの点電荷により引き付け合う力が生じます。力の大きさはクーロンの法則より、やはり kQ/(√2l)2 です。

点 A の電界(電場)の大きさと向きですが、2つの矢印の合力となります。そのため、向きは真横です。大きさは 1つの矢印の大きさの√2倍です。kQ/√2l2 です。

以上より、正解は 4 です。

類題 2020 no60 クーロンの法則
https://yaku-tik.com/koumuin/2020-gijyutu-60/

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