2023年 国家一般職(デジタル・電気・電子) No.33 解説

 問 題     

 

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

縦続行列の右辺を計算して左辺と見比べれば、 V1 = AV2 + BI2 です。I2 = 0 とします。すなわち、出力端子を「開放」して考えます。すると V1 = AV2 ∴ A = V1/V2 です。

電圧降下を考えると、4 Ω の抵抗を流れる電流を I3 とおけば、V1 – 4I3 = V2 です。また、V2 – 1 × I3 = 0 となります。※単位が S となっている部分は、インピーダンスの逆数である リアクタンスを示します。1 であれば、逆数も 1 です。

下の等式より I3 = V2 です。上の式に代入すれば V1 = 5V2 ∴ V1/V2 = 5 とわかります。A = 5 なので正解は 4 or 5 です。


今度は出力端子を短絡、すなわちつなげて考えます。V2
= 0 となります。すると V1 = BI2  です。∴ B = V1/I2 です。

4 Ω の抵抗を流れる電流を I3 とおきます。この場合、並列回路において、一方に抵抗がない回路と等価だから 1S の部分は意味がない部分となります。そのため、I3 = I2 です。電圧降下を考えると、4 Ω の抵抗を流れる電流を I3 とおけば、V1 – 4I2 = 0 です。従って、V1/I2 = 4 となります。

B = 4 となります。

以上より、正解は 5 です。

類題 H30 no26 四端子回路
https://yaku-tik.com/koumuin/h30-denjyou-26/

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