問 題
ルネサンスに関する記述として最も妥当なのはどれか。
1.ルネサンスは、ギリシア・ローマの古典文化を模範とし、それまでの神中心の世界観に対し、自由で人間らしい生き方を求めた文化運動である。
2.ルネサンスは、アフリカ大陸で広大な植民地とその富を獲得し、経済的に繁栄したフランスで始まり、その後、イタリアを始めとするヨーロッパ全域に広まった。
3.ルネサンスの最盛期には、レオナルド=ダ=ヴィンチやミケランジェロなどの芸術家が様々な作品を残し、また、パルテノン神殿やコロッセウムなどの建築物も造られた。
4.ルネサンスが育んだ、自然界を観察し仕組みを解明しようとする精神は科学技術の発達につながり、特に蒸気機関の改良と蒸気船の実用化は、その後の大航海時代の到来を可能にした。
5.ルネサンスの考え方は宗教改革につながり、スイスでは、フランシスコ=ザビエルが改革を起こしたが、カトリック側から迫害され、海外に逃れて布教活動を行った。
解 説
ルネサンスとは、近世ヨーロッパの文芸復興運動です。キリスト教的禁欲主義からの脱却、人間の理性や感情の重視が特徴です。古典文化が逆輸入され、イタリア、フィレンツェで開花したとされています。
選択肢 1 は妥当です。
ルネサンスについての記述です。
選択肢 2 ですが
ルネサンスの開花はイタリアとされています。「フランスで始ま」ったわけではありません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
前半は妥当です。レオナルド=ダ=ヴィンチやミケランジェロなどの芸術家が様々な作品を残しました。後半ですが、パルテノン神殿やコロッセウムは古代ギリシャ 及び 古代ローマの建築物です。
選択肢 4 ですが
蒸気機関の改良と蒸気船の実用化はワットにより 18 世紀頃に成し遂げられ、後の産業革命へとつながります。「ルネサンスが育み、大航海時代到来を可能にした」わけではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
スイスで宗教改革運動を行ったのはツヴィングリです。フランシスコ=ザビエルではありません。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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