2022年 国家一般職(高卒 技術) No.68 土木基礎力学 解説

 問 題     

土質調査に関する試験 ㋐ ~ ㋓ のうち、原位置試験として妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 締固め試験
㋑ 標準貫入試験
㋒ スウェーデン式サウンディング試験
㋓ 液性限界・塑性限界試験

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

【土質調査の基礎知識】
土質調査は大きく2つに分類されます。1:原位置試験=現場で試験、2:室内試験=採取試料を試験室で試験です。原位置試験の代表的試験を以下、4つまとめています。特に頻出の「標準貫入試験」について詳しく暗記し、あとは少しずつ追加するといいです。

原位置試験の代表的試験

1:標準貫入試験 
この試験では、63.5 ± 0.5kg ハンマーを、76 ± 1cm 自由落下させます。この時、サンプラー 30cm 貫入に要する打撃回数が N 値です。土の硬さを知り、地盤支持力の判定に利用。

2:ポータブルコーン貫入試験
この試験では、先端角 30 ° のコーンを、1cm/秒 で貫入させて抵抗値から、コーン指数 qc を求める。建設機械の走行性(トラフィカビリティ)の判定に用います。

3:スウェーデン式サウンディング試験
この試験では、コーンをぐりぐり回して、25cm 貫入させるときの半回転数(Nsw) 値を求めます。土の硬軟や、締り具合を判定します。

4:CBR(California Bearing Ratio) 試験(どすん。どすん。CBR◯%とわかる。支持力わかる。)

4-1:標準寸法のピストンを土に貫入させるために必要な力を測定する。
4-2:標準試料(クラッシャラン=道路の路盤材に用いられる砕石の一種 )に対して、ピストンを土に貫入させる時の値を求める。これを CBR 100% とする。
4-3:4-1で求めた値から、CBR ◯% と計算する。路床や路盤の支持力を表す。
※支持力=荷重が直接地盤に伝えられる時、地盤が支えることができる最大荷重

 


原位置試験として妥当なものは
「標準貫入試験」と「スウェーデン式サウンディウング試験」です。

以上より、正解は 3 です。

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