2022年 国家一般職(高卒 技術) No.46 機械工作 解説

 問 題     

電子ビーム加工に関する次の記述の ㋐ ~ ㋓ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・ 電子ビーム加工は、一般に、㋐ で行われる。

・ 鋼材の表面を、電子ビームの照射により加熱し、その後、自己冷却させると、表面は焼入れした状態となり、表面は ㋑ する。

・ 電子ビーム溶接は、アーク溶接に比べて、溶接部の溶込みが ㋒、幅が ㋓。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

㋐、㋓ で判断したい問題です。

電子ビーム加工とは、加熱した電子の束(ビーム)を被加工物に照射し、加熱・溶融させる加工法です。

㋐ ですが
電子ビーム加工は、一般に「真空中」で行われます。これは電子が空気中の様々な粒子と反応することを避けたり、高温で酸化し燃えないようにするためです。㋐ は「真空中」です。

㋑ ですが
焼入れとは、加熱後急冷することにより硬化させる過程です。㋑ は「硬化」です。

㋒、㋓ ですが
ビームなので細い形状です。㋓ が「狭い」と判断できると思われます。㋒ は「深く」です。

以上より、正解は 1 です。

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