2022年 国家一般職(高卒 技術) No.37 コンピュータシステム技術 解説

 問 題     

コンピュータシステムの処理形態に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組 合せとして最も妥当なのはどれか。

・ データを一定期間蓄積しておき、一括して処理する方式を ㋐ と呼ぶ。㋐ は、給与計算の処理などに適している。

・ 情報や機能の提供などのサービスを行うコンピュータや装置と、サービスの提供を受けるコンピュータや装置とで、それぞれが管理すべきデータや行うべき処理などを区別しているネットワークの形態を、㋑ と呼ぶ。

・ ㋒ は、インターネット上のサーバが提供するサービスを利用して処理を行う方式であ る。㋒ で提供される代表的なサービスとして、SaaS、PaaS、IaaS がある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

㋐ ですが
「データを一定期間蓄積・・・一括して処理」とあるので、対話処理というイメージではない と感じるのではないでしょうか。㋐ は「バッチ処理」です。ちなみにバッチ(Batch)は、「ひと束」「一群」「1回分にまとめる」という意味です。正解は 3 ~ 5 です。

㋑ ですが
「情報や機能の提供・・・を行うコンピュータ」:ホスト、「サービスの提供を受けるコンピュータ」:クライアント です。㋑ は「クライアントサーバシステム」です。ネットワークシステム上のコンピュータが対等であるシステムが水平分散システムです。システムの1例が ピアツーピア(P2P)システムです。正解は 3 or 4 です。

㋒ ですが
サービス提供サーバと、サービス利用側があるので、水平分散ではありません。そのため、ピアツーピアではないとわかります。㋒ は「クラウドコンピューティング」です。SaaS、Paas、IaaS に共通する「aaS」とは「as a service」の略です。先頭の1文字はそれぞれ S:Software、P:Platform、I:Infrastructure の略です。それぞれクラウドにより提供されるサービスの範囲が異なることを示しています。

以上より、正解は 4 です。

類題 2019 no38 コンピュータシステムの処理形態


 

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