2021年 国家一般職(高卒 技術) No.94 建築計画・建築法規 解説

 問 題     

我が国における搬送設備に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 高さが 9 m を超える建築物には、原則として非常用のエレベーターを設けなければならない。

㋑ かごの水平投射面積が 2 m2 以上で、かつ、天井高さが 2.1 m 以下のエレベーターを小荷物専用昇降機という。

㋒ エスカレーターは、一般に、エレベーターに比べて輸送搬送能力が大きい。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
建築基準法 第 34 条第二項によれば、高さ 31 m を超える建築物に、非常用のエレベータが必要です。「9m」ではありません。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
建築基準法施行令第 129 条の 3 第 1 項 第 3 号 に規定される物を運搬する昇降機が、少荷物専用昇降機です。かごの水平投影面積が 1 平方メートル以下で、かつ、天井の高さが1.2m以下のものと定義されます。 「水平投射面積が 2 m2 以上で、かつ、天井高さが 2.1 m 以下」ではありません。㋑ は誤りです。

ちなみにですが、少荷物専用昇降機は、かご内に人が乗ることが出来ず、かご外で運転操作を行い、専ら小荷物を運搬するものです。

㋒ は妥当です。
エスカレーターは連続輸送ができ、一般にエレベータの大体 10 数 倍の輸送搬送能力を有します。

以上より、正解は 5 です。

類題 H27 no94 搬送設備

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