2021年 国家一般職(高卒 技術) No.77 社会基盤工学 解説

 問 題     

次の記述が表す国土計画の名称として最も妥当なのはどれか。

「この計画は、高度経済成長等を背景として1969 年に閣議決定され、1985 年を目標年次として策定された。この計画の主な内容は、新幹線・高速道路等のネットワークを整備し、大規模プロジェクトを推進することにより、国土利用の偏在を是正し、過疎・過密、地域格差を解消するというものである。」

1.全国総合開発計画(全総)
2.新全国総合開発計画(新全総)
3.第三次全国総合開発計画(三全総)
4.第四次全国総合開発計画(四全総)
5.21 世紀の国土のグランドデザイン

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

【国土総合開発のまとめ】

1950 年 国土総合開発法制定
→ 具体的計画として、当時の池田内閣、所得倍増計画を受けて工業振興の拠点形成を狙いとする全国総合開発計画(1全総)が 1962 年に立案 

→ 7 年後の 1969 年、2全総(または新全総)策定。開発可能性の全国展開、高速交通体系による全国の一体化が大きくとりあげられる

→ 公害、オイルショックなどを背景に、高度成長から安定成長への転換がうたわれ、定住構想を中心に据えた3全総が 1977 年策定。

→ 1987 年、東京一極集中への対応を意識し「多極多圏域型の国土構造」を基本目標に掲げた4全総

→ 1998 年 21 世紀の国土のグランドデザイン へ。以降は国土総合開発法が改正されて「国土形成計画法」に基づく「国土形成計画」が策定されることになった。

 

上記内容をふまえ
「1969 年閣議決定」とあるので、2全総(または新全総)です。

以上より、正解は 2 です。

類題 H28 no80 全国総合開発計画

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