2021年 国家一般職(高卒 技術) No.72 土木施工 解説

 問 題     

下水の排除方式に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 管渠(かんきょ)の埋設深さについては、一般に、分流式より合流式の方が浅くできる。

㋑ 施工の難易については、一般に、分流式より合流式の方が容易である。

㋒ 下水道施設を新設する際の建設費については、一般に、分流式より合流式の方が高くなる。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

㋐ は妥当です。
下水の排除方式には汚水と雨水を同一の管渠(かんきょ)で排除する合流式と、別々の管渠で排除する分流式があり、現在では、水質汚濁防止の観点から分流式が主流です。一般に合流式の方が排水管の管径が「大きく」なります。水を流す水路の勾配は「小さく」なります。勾配が小さいので埋設深さは「浅く」なります。

㋑ は妥当です。
一般に合流式の方が施工は容易です。

㋒ ですが
一般に、合流式の方が一系統でよいため、費用は安価です。㋒ は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

類題 H28 no79 我が国の下水道 

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