2021年 国家一般職(高卒 技術) No.44 機械工作 解説

 問 題     

プラスチックに関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち下線部が妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 熱硬化性プラスチックは、熱可塑性プラスチックに比べて、再利用や再加工が容易である。

㋑ プラスチックは、金属に比べて、熱伝導が大きい

繊維強化プラスチックは、プラスチック系の母材(マトリックス)に、強化材として各種の繊維を複合させて強化した複合材料である。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋑、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
プラスチックは、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂に分かれます。加熱すると柔らかくなるのが熱可塑性樹脂です。こちらは冷えると元通り硬くなります。一方、加熱すると硬化するのが熱硬化性樹脂です。こちらは冷えても元には戻らず硬いままです。再利用や再加工が容易であるのは「熱可塑性」です。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
プラスチックの熱伝導率は、金属に比べて「小さい」です。鉄のフライパンによる加熱と、同じ厚さのプラスチック容器による加熱を想像すると、なんとなく予想できるのではないでしょうか。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当です。
繊維強化プラスチックについての記述です。

以上より、正解は 5 です。

類題 H27 no42 非金属材料

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