2021年 国家一般職(高卒 技術) No.43 機械工作　解説

　問 題　　　　　

合金に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち下線部が妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐　高張力鋼は、車両、船舶、橋、高圧容器、海洋構造物などに用いられ、強さや靱性(じんせい）をそこなわずに、すぐれた溶接性をもっている。

㋑　モネルメタルは、ニッケルに、主として銅を加えた合金である。

㋒　黄銅は、銅に、主としてすずを加えた合金で、真ちゅうともいわれる。

1．㋐
2．㋐、㋑
3．㋐、㋑、㋒
4．㋑、㋒
5．㋒

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

㋐ は妥当です。
高張力鋼についての記述です。

㋑ は妥当です。
モネルメタルは「Ni-Cu（ニッケルー銅）合金」の一種です（参考 H29 no43 合金）。

㋒ ですが
黄銅は、真ちゅうの別名です。brass とも呼ばれます。銅と亜鉛の合金です（参考 2019 no44 合金 ）。「すず」ではありません。銅とすずの合金は「青銅」です。青銅はブロンズとも呼ばれます。㋒ は誤りです。

以上より、正解は 2 です。