問 題
金属材料に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち下線部が妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 金属材料に外力を加えて、材料を変形させたのち、外力を取り去ったときに、元に戻らない変形を塑性変形という。
㋑ 金属材料を常温で圧延により変形させていくと、加工が進むほど変形しにくくなる。この現象を時効硬化という。
㋒ 一般に、加工する金属の再結晶温度以上で行う加工を熱間加工という。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒
正解 (3)
解 説
㋐ は妥当です。
塑性変形(そせいへんけい)についての記述です。元に戻る性質は「弾性」です。
㋑ ですが
「加工硬化」に関する記述です。「時効硬化」ではありません。時効硬化は、時間経過に伴って変形しにくくなる現象です。㋑ は誤りです。
㋒ は妥当です。
ちなみに、再結晶温度以下で行う加工が「冷間加工」です。冷間加工の方が、一般的に加工硬化が促進されます。
以上より、正解は 3 です。
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