2021年 国家一般職(高卒 技術) No.38 通信技術 解説

 問 題     

マルチメディアに関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・ディスプレイの画素の色は、赤・青・緑の三色の組合せで表現されている。赤・青・緑各色が 8 ビット(28 = 256 段階)なら、 ㋐ 色を表現できる。

・㋑ は、データ圧縮方法の一つで、同じパターンや同じ色の繰り返しがあるデータを符号化することで画像などを圧縮するものである。

・図形や画像データを扱う形式の一つとして ㋒ グラフィックス形式がある。㋒ グラフィックス形式では、図形を座標情報で表し、拡大・縮小しても線にジャギーと呼ばれるギザギザが発生しない。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
例えば「R:0、B:0、G:0」で1つの色を表します。そして、R,B,G に 256 個 数が入るので、組み合わせは 2563 です。これは約 1678 万です。毎日 250 円を貯金していくと、1年を 250 日と控えめに見ても 250 年あれば 2000 万円ぐらいにはなると考えると、積み重ねの力を実感しますね!

㋑ ですが
「・・・同じパターンや・・・繰り返し・・・を符号化」とあるので、特に「差分」を考慮した圧縮ではないと読み取れます。そのため差分圧縮ではないと考えられるので、㋑ はランレングス法です。

㋒ ですが
「ジャギー・・・が発生しない」とあるので「ベクタ」グラフィックス形式です。曲線を数学的に表現する形式です。ちなみに「ラスタ」は格子状のピクセル(画素)の集合体による表現のことです。こちらは拡大するとギザギザ(ジャギー)が発生します。

以上より、正解は 5 です。

類題 H28 no35 ランレングス法

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