2021年 国家一般職(高卒 技術) No.21 電気基礎 解説

 問 題     

図のような回路において、電流 I の大きさはおよそいくらか。

1.2 A
2.4 A
3.6 A
4.8 A
5.10 A

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

電池が 2 つ以上あるので、キルヒホッフの法則を思い出しますまず、電流則より I の流れる先の電流を I1I2 とおけば、I = I1 + I2 が成立します。

左端の閉回路(時計回り)に注目します。キルヒホッフの電圧則より『起電力の和=電圧降下の和』です

電池を横切る符号に注意します。注目している回路の向きで進んでいった時に、電池をプラスからマイナスに横切った場合は、符号を負と読みます。従って、起電力の和は 10 ー 2 = 8 です。電圧降下は 4 Ω の抵抗部分において 4× I1 です。従って、8 = 4 I1 ∴ I1 = 2 とわかります。

次に、I2 の流れる先を I3、I4 とおきます。I2 = I3 + I4 です。そして、大外時計回りの閉回路に注目すれば、起電力の和が 10-6=4、電圧降下の和が 2 × I4 です。これにより、I4 = 2 とわかります。

最後に右端の閉回路(反時計回り)に注目します。起電力の和が6です。電圧降下の和について、I4 = 2 とわかっており、注目する回路の向きと I4 の向きが逆である点に注意します。-4+5I3 が電圧降下の和です。6=-4+5I3 より、I3 = 2です。

後は、電流を求めていきます。
I2 = 2 + 2 = 4 です。従って、I = 2 + 4 = 6 とわかります。

以上より、正解は 3 です。

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